医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈育9号

春の気配もようやく濃くなりました。皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。

今回は「眼科的愁訴と診断(緑内障「急性緑内障発作」編)」のお話をさせていただきます。

医療法人恭青会
理事長 生野 恭司


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眼科的愁訴と診断(緑内障「急性緑内障発作」編)

緑内障は大きく2つに分けると、急性緑内障発作と慢性的に経過する緑内障に分けられます。両者ではかなり臨床症状、治療、そして経過が異なるため、この2つを分け、今回は「急性緑内障発作の診断」、次回は「慢性的な緑内障の診断」についてお話しさせていただきます。眼科外来診療においては眼圧検査が可能ですが、ここでは眼科検査ができない状況を想定してお話しいたします。あくまで問診と症状をもとに、できる限りの正しい診断を行う試みとして書きました。

 

急性緑内障発作は、もともと隅角が狭い場合に何らかの原因によって隅角が閉塞し、急激に眼圧が上昇します。原因の一つとしては、散瞳検査などによる瞳孔の散大、あるいは夜間の瞳孔散大が最も多いと考えます。他にはうつむき姿勢であったり、神経作動薬の投与などが考えられます。症状としては急激に生じる眼痛、充血、視力低下が3徴ですが、場合により吐き気や頭痛を伴うことも多く、脳外科的疾患を疑われることもしばしばあります。また眼圧上昇が軽度だと、目の不快感などの断定が難しい不定愁訴的な症状が出ることもあります。これらの臨床症状があった場合、まずは瞳孔を見て、もう片眼に比べ中等度に散瞳しているとともに、上記のような症状があれば本疾患を疑うべきでしょう。眼圧上昇が極端だと、固くなった眼球の触診で眼圧を類推する事もできますが、それは経験を積んだ眼科医以外ではかなり困難です。

隅角の狭い方といっても、実際その場での診断は困難です。多くの狭隅角は、眼球が小さい遠視に起因します。したがって「若い時に非常によく見えた」などもヒントとなります。年齢は中高年以降で、多くの場合は隅角がより狭くなる60歳以降とされています。急性緑内障発作は数日で失明することもあり、早急な対処と眼科専門医の受診が必要となります。怪しいと思った場合はすぐに眼科の受診を勧めるべきですが、不幸にして夜間・休日の場合は、眼科急病診療所への受診を促すべきでしょう。

次回は慢性的な緑内障の診断についてお話しいたします。


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