医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈育13号

暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしですか。

今回は「メタボリックシンドロームと眼科疾患の関係」のお話をさせていただきます。


医療法人恭青会
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メタボリックシンドロームと眼科疾患の関係

眼科疾患とメタボリックシンドローム(以下メタボ)は一見あまり関係がなさそうに見えますが、実はとても深い関係にあるのです。

メタボで動脈硬化を起こすと、網膜の血管が侵され様々な病気が生じます。網膜が病気になると非常に見にくくなり、多くの場合後遺症が残るような視力の低下が起こります。

視力を守るという点でも、体を節制することが非常に大切です。

メタボになって起こる病気の1つに、糖尿病があります。

糖尿病になると目に様々な合併症が生じ、その中でも1番多いのは糖尿病網膜症といわれるものです。糖尿病により網膜毛細血管が侵され、動脈瘤を生じ、網膜の血流が悪くなり、新生血管という悪い血管が網膜に生じてきます。この新生血管は網膜剥離や硝子体出血、緑内障などの病気の原因になります。

治療方法として網膜光凝固術(レーザー治療)を行います。これは視力が回復する訳ではありませんが、新生血管は抑制されます。

また、糖尿病黄斑症といって黄斑(視細胞がたくさん集まっている部分)が腫れ、見えにくくなります。この場合も注射やレーザー治療で対処は可能ですが、非常に費用がかかり、回復しない場合も多々あります。

そのため、糖尿病網膜症や糖尿病黄斑症にならないように、血糖のコントロールをすることが非常に重要です。

目に悪い影響を及ぼすのは糖尿病だけではありません。

動脈硬化が強くなってしまった場合、網膜の血管は動脈瘤や、網膜静脈閉塞性といわれる病気を生じます。網膜静脈閉塞症は簡単に言うと網膜の血管が詰り、細くなって血が流れなくなることです。

この病気は、網膜の一部が障害される分枝閉塞症と全体が障害される中心閉塞症にわかれ、中心静脈閉塞症のほうが重症になります。

 

一旦なってしまうとなかなか治らず、ひどい後遺症が残る場合もあります。

対処法としては上で述べたような、レーザー治療や注射が中心となりますが、視力は回復しない場合も多いです。

眼科でメタボと関係が深い眼科疾患が見つかったときは、糖尿病や高血圧や高脂血症など体の病気がないかを内科で検査する必要があります。また、メタボと診断された患者様で目の不調を訴えた場合は、上記のような疾患の場合もありますので、早めに網膜の専門医に相談することをお勧めします。


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