医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈恩19号

日一日と冷気が加わってくるような気がいたします。ご体調を崩されてはおりませんか。今回は「網膜の疾患」についてのお話をさせていただきます。

 

医療法人恭青会
理事長 生野 恭司 
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慈恩編集部

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網膜の疾患について

今回は様々な疾患を起こす可能性のある網膜についてお話したいと思います。

網膜はカメラで言うフィルムにあたる部分です。光を感じて電気信号を起こし、脳に伝える働きをします。

フィルムが機能しないと写真が映らないように、 網膜が損傷すると物が見えなくなったり、視界が暗くなったり、景色が歪んで見えたりと非常に多くの症状が出ます。

網膜の疾患は種類が多いため、数ある中から抜粋して代表的なものを説明していきます。

 

【①黄斑前膜】

黄斑前膜は50歳以上の方に多く見られる疾患です。

網膜の1番後ろにある大事な黄斑部に不要な膜を生じ、視力が下がったり歪んで見えたりします。疾患の原因として硝子体の影響や、加齢が考えられています。また強度近視の方はもちろん、糖尿病や動脈硬化の方も黄斑前膜になりやすいと言われています。

視力が良好の間は経過観察を行いますが、ある程度視力が下がったり、歪みが強くなってくると手術が必要になります。

昔は術後に約2週間の入院が必要でしたが、今では大体の職種において2・3日で仕事復帰も可能になりました。

しかし、その間は仕事ができなくなるため、手術日は症状の有無や視力低下の状況を主治医の先生とよく話し合って決めます。

黄斑前膜と診断されても手術を急ぐ必要はありませんが、いくの眼科では診断後2ヶ月以内に行っている方がほとんどです。

 

手術は硝子体と黄斑前膜を取る硝子体切除術を行い、通常20~30分程度で終わります。

また、約100分の1の確率で網膜剥離などの合併症を生じる場合があります。

手術後は網膜に後遺症が残ったりすることも多いですが、徐々に網膜が回復し、視力も向上していきます。

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