医療法人恭青会 患者様向けメールマガジン
電子版 慈恩40号
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最近、人から人へと感染する

症状の強い結膜炎が流行しています

正式名は「流行性角結膜炎」と言います。よほど強い場合や放置した場合を除き、後遺症は残りませんが、人へ感染しやすく時に院内感染をきたす、やっかいな病気です。

01. 症状について
目やに、異物感が主な症状です。時に羞明(まぶしさ)や痛みが出たりします。最初はコロコロとした感じがするため、ごみが入ったと勘違いして眼科に来られることもあります。乾いた目やにではなく、ねっとりとした感じで、朝起きると目やにで目がくっついて開かなくなることもしばしばあります。通常片目から発生して、その後数日~1週間ほどでもう片方の目に発生することが多いです。耳の前にあるリンパ節が腫れたり、手で押さえて痛みがある場合はかなり可能性が高いです。
02. 治療について

ウイルス性のため、基本的に薬剤は効果がありません。眼科を受診した場合、症状を抑えたり他の細菌感染を防ぐため、抗菌剤やステロイド剤の点眼薬を処方されます。ひどい場合は角膜に白い斑点(浸潤)が生じることもあり、ステロイド剤はこれも緩和します。早い場合は数日で治りますが、強いウイルスの場合は1ヵ月程度かかります。基本的に風邪と同じなので、原因となるウイルスによって症状や経過は多少異なります。

03. 注意点について

感染した目の涙液やウイルスが目の粘膜に接触することで感染します。ウイルスは石鹸では死なず、アルコール消毒が必要となります。アルコールでなくとも、流水で丁寧に手を洗うだけで、ずいぶんリスクは避けられますが接触感染ですので、できるだけ顔を触らないようにしてください。
人にうつさないために、感染者はお風呂やシャワーも最後にします。タオルを別々にするなど不用意に共有物を触らないようにして、触ってしまった箇所は必ずアルコール消毒をしてください。周りの人に感染を広げないようにする事が大切です。
気になる症状がある場合は、一度、眼科へご相談ください。

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